学生の頃、「生物を2種類に分けるとしたら?」とテストに出た事を覚えています。皆さんも経験があるでしょうか?
この答えは、「原核生物」と「真核生物」。では、この2つの違いはなんでしょうか。
生物は細胞で出来ていて、細胞の中には「DNA」が存在します。
原核生物は、DNAがむき出しになっていて、真核生物はDNAが膜で包まれた「核」と呼ばれる状態で存在しています。原核生物は単細胞生物のみであり、真核生物は、単細胞生物の他、多細胞生物が存在しています。私たちヒトは、多細胞生物ですね。
また、細菌と菌についてですが、一般的には「細菌」は原核生物、「菌」は真核生物となっており、区別できるのです。
歴史的には、菌類の後、更に小さな細菌が発見されたため、「~菌」という名称が両者で使用されているのが現状の様です。
身近では「大腸菌」や「黄色ブドウ球菌」がよく知られていると思いますが、これらは細菌の一種です。
一方で、キノコやカビは真核生物に分類されるため、菌類です。少しややこしくなりますが、糖をアルコールと炭酸ガスに分解する酵母も、真核生物であり、菌類です。
また、酵母は5~10μm程の単細胞の菌類であるのに対し、大腸菌や黄色ブドウ球菌は1~3μmの単細胞の細菌類と、やはり細菌類は、菌類よりも少し小さいことが分かります。
それでは、カビとは一体何者でしょうか。
カビは真核生物の中でも「真菌」と呼ばれ、器官を持ち、代謝も出来ることから高等微生物とも呼ばれることがあります。
カビも多種多様な生物であり、無性生殖だけではなく、有性生殖が可能なカビも存在します。私たちが思い浮かべる、食品や壁に生えているあのカビは、殆ど無性生殖と言えるでしょう。
これらは、「温度」「水分」「栄養」「空気」の条件が揃う事で、細菌よりもゆっくりと増殖していきます。
湿気がこもるところには、カビが生えやすいイメージがあると思いますが、ここで一点。お風呂にあるピンクぬめり。これは、実はカビではありません。バイオフィルムと呼ばれる細菌の集合体です。
バイオフィルムは、固体表面への吸着から、脱離と呼ばれるまでのいくつかの形成過程を経て、成長していく非常に奥の深いメカニズムになっており、現在も様々な機関で研究が進んでおります。
この様に、「細菌」や「カビ」、そして「バイオフィルム」には生物学的な違いがあり、抑制方法も実は同じとは限らないのです。
しかしながら、これらは生物であり、生活様式の中には必ずと言っていいほど存在しています。
私たちは、こういった微生物と共存していかなければなりませんが、少しでも快適な日々を過ごせるよう、最低限の努力でキレイを保っていきたいものですね。そして、キレイを保ち、健康的に過ごすためには、いずれも「こまめに」掃除や手洗い、うがいをする事も大切です。
Pal-Feel(パルフィール)に使用されている銀の抗菌剤は、細菌だけではなく、カビ類も抑制します。ウイルスも抑制するのですが、ウイルスについてのお話はまた次回とさせていただきます。