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靴の臭いなどへの効果検証

靴の臭いなどへの効果検証

パルフィールに採用している銀イオンの抗菌剤成分は、菌の増殖由来による臭いの消臭にも効果があるのではないか?という疑問が沸きました。

消臭と一言で言っても、その方法には色々あるようです。
マスキング法と呼ばれる方法は嫌な臭いに別の匂いを被せる方法、また臭いのもとになる物質を化学的に変化させる方法、物理的に臭いを吸着させて空間に臭いを漂わせなくする方法、雑菌自体の嫌な臭いを菌の繁殖を抑制することで消臭する方法などが挙げられます。

パルフィールの場合、消臭剤成分や芳香剤成分、また化学変化を意図的に起こすような成分も添加していないため、可能性があるとしたら雑菌などの菌由来の臭いを抑制することが想像されます。

一般的に靴の臭いの原因は、高温多湿の環境の中で、増殖した細菌から分泌される「イソ吉草酸」という成分が臭いの原因などと言われています。
詳細を調べる前に、とりあえずフィールド調査として、会社の同僚の中で一番革靴が臭う人を選び、その革靴に、パルフィールをスプレーするビフォー・アフターでどの程度臭いが軽減しているかの官能評価を社内でしてみました。

パルフィールを革靴の中に20回スプレーして10分後の臭いを確認。



官能評価基準を点数化(表参照)し、社内でランダムに10人選び、ビフォーの5点を基準としてアフターが何点になっているか評価してもらいました。
評価の結果、全員臭いが軽減している評価で、数値を平均化すると2.3点に数値が下がっていることを確認。どうやら靴の臭いに効果はありそうなことがわかりました。

次にどのような臭いに効果があればお客様に喜ばれるかを考えて、衣服の汗などが原因で増殖するマイクロコッカスという成分の評価を第三者機関に依頼して実施してみることにしました。
評価は臭いの低減ではなく、マイクロコッカスという菌種に対してパルフィールの抗菌性が見られるのかという評価としました。その結果、抗菌活性値が3.1(通常2以上で効果があると見ます)となり、効果があることを確認出来ました。
俗に汗臭と言われているこの臭いにも効果がありそうです。

その後、パルフィール自体は「乾いた後も抗菌が長持ちする」というコンセプトを軸にPRしていこうという話となり、消臭に関してはそこまで深堀りしていない状況です。

次期商品開発などで消臭をメインにした商品などを出す際は、更にこのあたりを深堀りしてみたいと思います。